「仙台国際ハーフ」派遣ランナーの声(その3)
東日本大震災発生からちょうど1年後の平成24年(2012年)3月11日、京都マラソンは始まりました。以来、京都マラソンでは、鎮魂と復興への願いを込めて復興支援の様々な取組を行ってきました。(メインコンセプトはこちら)
現地の方々との交流、被災地の現状についての理解の深まりを目指し、2017大会出走者の中から抽選で選ばれた3名の方を、「第27回仙台国際ハーフマラソン大会」(5月14日開催)へ派遣。被災地への三人三様の思いを胸に,杜の都仙台を駆け抜けました。
最後に、福田光博さんにお話をお伺いしました。
シドニー、ホノルル、横浜…。日本のみならず海外のマラソンへの参加経験もある福田さん。「テレビでマラソンや駅伝を見るのは好きでしたが、元々決して足が速かった訳ではなく、苦手意識の方が強かったんです」と話されます。一生に一度くらいはフルマラソンを…と始められたそうですが、今では、週に2回程度20~30kmのトレーニングをこなされます。今回の仙台ハーフの結果も、目標の1時間40分を切る1時間39分39秒という素晴らしいタイムを記録。「自己ベストを出せたので大満足です。仙台の街は道が広く、緑が多いのでとても気持ちよく走ることができました」と大会を振り返ります。また、レース中に高橋尚子さんとハイタッチできてうれしかったことや、走り終えた川内優輝選手から声援をもらったことが力になったこと等、思い出に残る大会になったとのことでした。
仙台へ行くのは初めてだったという福田さん。大会の前後にご当地グルメを楽しんだり、観光地などを訪れたそうです。松島で観光船に乗ったとき、津波でいくつか崩落した場所があると聞き、また、「海岸から少し離れたお店に、津波が来た高さの印が胸の高さにあって驚かされました」と、津波被害の大きさに衝撃を受けたそうです。
今後の目標を「色々な地域の大会に出場して、長く続けること」、そして以前より身近に感じられる場所となった仙台・東日本大震災被災地の復興支援に、「今後も協力していこうと思う」と思いを新たにされました。
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様々な形で支援を続けていくことの大切さに改めて気付けたという福田さん、貴重なお話をありがとうございました。京都マラソンでは、被災地で開催されるマラソン大会へのランナー派遣等を通じて、引き続き、息の長い復興支援を行います。