ランニングアドバイザー松井コーチによる「京都マラソン2018完走記」

京都マラソン2018が終わって1か月ほど経ちましたが、まだレースでの感動や思い出も十分に残っていると思います。レース当日は、朝の冷え込みが厳しかったですが、レース中は強風もなく柔らかな日差しも注ぎ、ランナーにとっては好コンディション。レースに集中できた1日でしたね。

レースでの皆さんの目標は達成できたでしょうか? はい、まあまあ、いや残念ながら・・・と、結果はいろいろであったと思います。でも、どのランナーも今は次のフルマラソンに向けて前向きな気持ちになっていることを願っています。

これまで、京都マラソン2018 攻略アドバイスを5回にわたり連載しましたが、この内容が皆さんの練習に役立ち、そしてレースでの良い結果に少しでもつながっていたら私もうれしい限りです。

今回はレース後の番外編として、私も走った「京都マラソン2018完走記」と、秋冬のフルマラソンを目指しての「フルマラソン・オフシーズンの走り方」を紹介します。

京都マラソン2018完走記

ランニングアドバイザーとしては3回目の京都マラソン。レース中にも多くの皆さんを励ましたいということで、前々回は5000人以上のランナーに抜かれ際に声掛けし4時間半でフィニッシュ。前回は関門制限時間ぎりぎりの通過ランナーを後押しして6時間でフィニッシュ。

今回は、走力の高いランナー、サブ3(3時間切り)を目指すランナーを導く計画を立てて臨みました。3時間以内(平均4:16/kmのペース)のハイペースとなると途中何らかのアクシデントも考えられるので、私より走力の高い友人とペアを組み準備も万全。


スタート前の冷え込みは厳しかったですが、防寒衣類回収があることも認知度が上がっているようで、ゲート内のランナーも冷えずに待機できていたようです。

3時間以内でゴールするランナーは300~400人。このレベルのランナーは最も前方のブロックで待機し、スタートの号砲後30秒以内にはスタートラインを越えますが、私達がスタートできたのは号砲後1分30秒後でした。

この時間帯でスタートするランナーは3時間半前後を目指すランナー。4:45~5:00/kmのペースでランナーの大波が五条通、そして四条通へと進みます。我々がこの波に乗っていると、サブ3ランナーとのタイム差がどんどん開いてしまいます。スタートから数kmまでは、この波からの脱出が難しく、5km通過でさらに1分遅れ、トータル2分の遅れ。その後、一条通でのアップダウンを繰り返しながらも徐々にペースは上がり、北山通の中間点を号砲後1時間半で通過し、予定のサブ3ペースに戻しました。

(©allsports.jp)

ここからは、同じペースで併走するランナーや追いついたランナーに「グロスタイムサブ3、ネットタイムで2時間58分30秒のペースで走っています!」と声掛けの開始。

鴨川河川敷の30kmあたりからは、サブ3レベルのランナーといえどもペースダウンして付いてこれない、抜かれてしまう人が徐々に増えてきます。

そして35kmの京都市役所前で北に向きを変え川端通に入ると微妙な上りと向かい風で前に進みにくく、ランナーの表情が変わってきます。ラスト5km地点を過ぎ東一条通から北向きの東大路通の角あたりからは、ランナーは息を上げながらも力を絞り出して懸命にペースを維持しています。最後の難所である今出川通の上りでは、カラダを揺らしながらも粘りの走りで、1秒でも速いタイムでフィニッシュを目指す強い気持ちがひしひしと私達にも伝わってきます。

ラストの上りを走り切り、折り返しを回れば、あと2kmは下った後に平坦なコースとなります。サブ3レベルを目指すランナーのペースは逆に上がっていきます。東大路通を左折しラスト500m。視界が広がりラストスパート、そしてフィニッシュ! 私はフィニッシュ後、ゆっくりとジョグしながら東大路通を北上し、東山東一条の交差点まで逆戻り。そこは「ラスト4km」と北へ向かうランナーと、「ラスト1kmと少し」と南へ向かうランナーがすれ違う地点。北向きのランナーには、最後の坂に負けないよう力強く、南向きのランナーにはもうすぐフィニッシュと背中を押す励ましを送り続けました。



ちなみに、私たちのグロスタイムは2時間59分41秒。予定通りのタイムです。その前後のランナーと感動を十分に共有でき、思い出に残るレースになりました。

フルマラソン・オフシーズンの走り方

レース後1か月が経ち、今はほとんど走っていない人、いやもうすでに次に向けて頑張っている人といろいろでしょう。

京都マラソンが、初マラソンであった人は、このレースを1回のみの生涯イベントとして終わらせることなく、ぜひ今後もランニングを1年を通じて習慣化し、フルマラソンへのチャレンジを続けてほしいと思います。

平日に1回30分、土日に1回60分から120分と、週2回が習慣化の目標です。4月から6月に開催される10kmレースやハーフマラソンレースにエントリーしてモチベーションを維持しましょう。10kmやハーフマラソンは、距離が短い分フルマラソンより速いペースで走れます。ただレース中は息も上がりフルマラソンと違う頑張りが必要ですが、レース後はフルマラソンでは味わえない爽快感が得られるでしょう。

マラソンに継続的に出ている人は、4月から9月は、次回のフルマラソンのためのオフシーズンです。オフシーズンは次回のフルマラソンに向けて体力・走力の土台を広げる準備期間としましょう。

京都マラソンのレース内容、結果タイムから次回はこう走りたい、この記録を出したいと新たな目標ができた人も多いでしょう。そのためには、その結果につながる努力、練習に取り組む、今までと何かを変えていくことも必要です。これからのオフシーズンを闇雲に走るのではなく、今までと違った頑張りがカラダに与えられると、カラダは良い方向、つまり体力・走力アップへ反応します。

筋トレに取り組む、皆が集まる練習会に参加する、フォームを撮影しセルフチェックするあるいは改善指導を受ける、月1回の週末はマイコースを離れ起伏のある公園を走る、などこのオフシーズンだからこそ、じっくり時間をかけて取り組めることはいろいろとあります。

また、今までと違うタイプ(軽さ、反発力など)のシューズで走ってみる、GPS付ランニング用多機能ウォッチでペース、ピッチ、心拍数などのランニングデータへの関心を高める、といったことも、良い刺激となるでしょう。

私もこのオフシーズンも、いろいろな場所で、いろいろな走レベルのランナー向けに、練習会や講習会を主催していますので、そこでまたお会いできることを楽しみにしています。

京都マラソン2018の攻略アドバイス、最後まで私と一緒のペースで併走していただいた皆様、大変お疲れ様でした!!
ありがとうございました!

あすリード代表 松井祥文